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擬洋風建築のリノベーション

明治時代に建てられた擬洋風建築をリノーベーションしたいという依頼があった。場所は水戸。現場を見に朝一で出かける。依頼者の敷地は広大で敷地にはその擬洋風建築が道路に面して建っている。そしてその裏に昭和初期に建てられた瓦屋根の木造建築がある。さらにその裏に最近建てられた木造建築があり、その裏に小さな祠が建っている。これらの建物は既に誰も住んでいない。オーナーは中庭を挟んで逆側に賃貸マンションつきのRC住居を作りそちらに住んでいる。
今日の現調では、擬洋風の後ろに建っている昭和初期の建物は解体し、道路に面する擬洋風建築を曳屋して5メートルくらい道路から後退させる。その上でリノベーションしてギャラリーのようなものにし、その後ろに新しい住居をつくり、接続させ全体をくるむランドスケープを整備しようという方向付けを行なった。とは言っても明治初期のぼろぼろになった木造2階建ての擬洋風建築を曳屋できるものなのかどれほどのコストがかかるものなのかなかなか謎が多い。しかし僕の今までの経験を超えた未知のゾーンであり、なかなか面白そうである。午後東京に戻り、打ち合わせやらスケッチやら。

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