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同化と異化

朝一現場。大工が4人くらい入って急ピッチに進む。色の塗りわけが少々面倒である。現場もこの頃になると毎回どの現場でもそうだが、こうすれば良かったというような気持ちが少なからず起こるものである。まあそれはそれ。
今日は久しぶりに30度を超えて暑い。事務所にもどってもうだっている。大学のゼミスケジュールなど作り雑用を片付ける。夕食後岡田昌彰『テクノスケープー同化と異化の景観論』鹿島出版会2003を読む、この本は著者の博士論文と思われる。シクロフスキーの異化作用を景観に適用している。僕の建築の規則の概念で言えば「協調と独立」。彼はこれを同化と異化と呼ぶわけである。僕の研究室で長野のタウンスケープと山並みの関係性を研究しているものがいるけれど、その評価基準として単なる調和だけでは薄っぺらいので独立とか屹立という概念をいれたらとアドバイスしていたのだが、ちょっと不安だった。しかし景観学者がこういうことを言い出しているのであれば一安心である。若い世代の学者にやっと景観を現代的に見れる人たちが現れた。昨日の五十嵐さんの苛立ちはだんだんと解消されるであろう。

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