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キャンパス見学会

キャンパス見学会という行事が大学にはある。少子化の昨今、どこの大学でも高校生に大学を宣伝するこうしたチャンスは重要なもである。午前と午後あわせて工学部全体で600人余りの高校生、父母、教師が来られたようである。建築学科にはおよそ80名ほどの志望者が説明を聞きに来た。午前午後と私と梅干野先生の二人で説明会を行なう。今日は長野もうだるような暑さで2回同じことをやるとちょっとグロッキーであった。しかし一雨降って夜になると昼間の暑さが嘘のように涼しくなる。工学部長が全体説明で「東京は人間の住むところではないですよ。学生時代は環境のよいところで勉学に励むのが良い」と言っていたが、当たらずとも遠からずである。
夜、『美のチチェローネ』の続きを読んでいると、こんな文書に出会った「全般的に言って、絵画は、ヴェネツィア派は例外として、ほぼ1530年代からすでに明らかに退化し始めていた」。ジョフリースコットが『ヒューマニズムの建築』の生物学的誤謬の中で指摘していたルネサンス美術に対する進化論的解釈である。美術様式は誕生・成熟・衰退という成長過程をとるという一般的に美術史の中で繰り返される指摘は進化論の影響を強く受けた過ちであるというのがスコットの指摘である。果たしてそれが本当に誤謬かどうか自分の目で確かめたいところである。

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コメント

私もこの工学部長の話に完全に賛成します。そのとおりです。
もうすぐ卒業なので、東京から脱出します。
Taku Sakaushiさんはどこの大学なのでしょうか。

僕の教えているのは信州大学です。

私の所属は信州大学

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