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元気

朝事務所に行くと青弓社からジャンリュックナンシーの『遠くの都市』小倉正史訳(http://www.seikyusha.co.jp/kinkan/index.html)が届いていた。この本に私は若林幹夫さんとともに解題を書いている。思えば昨年の春頃この原稿を書いていた。読み返してみるとソージャの第三空間にかなり言及し、‘both and‘の思想を軸に語っている。丁度平行して博士論文を書いていたのだが、ソージャやソージャーに影響を与えたフーコーの筆致が博論の調子に影響を与えていることを改めて感じた。
午前中近美に行き皇居を見ながらコーヒー飲んでいたら晴れてきた。今日見た作品を反芻した。どういうわけか今日は雨も手伝って気分がすぐれなかった。いくつかの作品を見ていたらますます元気がそがれていく。事務所のある人がオープンハウスに行って元気の出る家と元気がそがれる家があると言っていたがそれと同じである。元気を与えてくれる作品がないものかとうろうろしたが今日は駄目である。と思って帰りがけにミュージアムショップに寄ったら、中川幸夫が大原美術館有隣荘で行った展覧会の小さなカタログがおいてあった。思わず息を呑む美しさでこの小さなカタログを買って帰ってきた。かみさんに聞いたらこの展覧会はテレビでも放映されたそうだが、これには少し元気をいただいた。

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