モダニズムの闘い
長野も異常に暑い。台風が暖気を連れてきたのだろうか。午後博士課程の入学試験を行い、その後コンペのゼミ。商業施設のコンペだが、その昔台場のコンペ(現在のデックス東京ビーチ)をしていた頃を思い出す。しかしあの頃の常識と現在のそれは大きく変わってきているだろうことは想像に難くない。ゼミ中にファックスが届く、今晩の朝日夕刊に掲載されるという篠原先生の追悼記事である。朝日は訃報も顔写真入りだったし、大西さんがいるせいか扱いが丁寧である。伊東、坂本、長谷川のコメント。最後に奥山のコメントも載っている。ついに奥山が最後の弟子となった観がある。奥山は「モダニズムの闘いはこれから始まるのです」と先生が言っていたとコメントしている。モダニズムの闘いとは何なのだろうか?昔ポストモダニズム華やかな頃先生は「これは幕間劇である」と述べてその通りになったが、世紀末に多発した(している)アールヌーヴォーのような建築群もまた一過性の現象だと言いたかったのだろうか?