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車のような建築

うそのような快晴。数日前に今日予定していた補修工事を雨が降るといやなので延期していた。行いが悪いとは思わないのだが。まあ天気ばかりはくじを引くようなものだから仕方ない。夕刻人と会うため六本木へ。青山ブックセンターに立ち寄ったら、un studioのbenz museumの本があった。三つの輪を組み合わせたような平面で外観は自動車のようである。僕はこのフォルムがとても気に入った。建築見てそんな風に思うのも久しぶりでそういうことに深い意味はないのだが久しぶりなので購入した。車の形を模しているのだろう。なんとなく流線型だけど車のように美しいわけでもない、潰れたおなべのような形である。でもだからどうだというわけでもない。
先日建築を考える気力が失せて、読売新聞社編の『トヨタ伝』というトヨタの歴史を書いた文庫本を新幹線で読んでいた。企業史だから車のデザインのことが書いてある訳ではないし、トヨタという会社はホンダと違ってオタクな会社ではない。だからデザイン的にどうだということは無い。でも車と建築の類似性と差異を考えさせられた。あたりまえだけど車は大量生産で建築は一品生産。この差はきっと建築の本質なのだろうと思う。大量生産を標榜した前世紀初頭の夢は夢でしかない。

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