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スライドで見る写真

朝、かみさんと都現美にカルティエコレクション展覧会を見に行く。光岡君が川内倫子が良かったというのを聞いていたので、時間がないからそれだけ見ようと出かけた。しかしその前に登場したロン・ミュエクの巨大人形とデニス・オッペンハイムの論争する人形の、ふたつの人形で今日は十分堪能。
川内さんの作品は既に写真集で見ていた。それに加え、ああいうくらい部屋でスライド風に見せられると写真のよさが薄れるように感じられた。写真家の作品をプロジェクターで映すという見せ方はいくつかあったが、これはあまり良くない。暗い部屋に入った瞬間にもう気分は映画になっている。そこでシンプルな写真画像を解像度低く見せられると、それはもう写真ではない。メディアはメッセージであるというマクルーハンの言葉どおり、映画と言うメディアで写真を見せるということはケーキを箸で食べるような気分である。作者はそんなことを見越してはいると思うのだが、成功しているとは思えない。
午後、k-projectの事務所検査、3時から7時まで、やや修正もあったがまずまずの出来だと思う。もちろんチェック項目は沢山ありそれを速やかに改善してほしい。

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