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空白の20年

『物の体系』のAとBが次回のゼミ範囲。再読しているのだが、読みずらい日本語である。原書があるわけではないので、正確にはわからないが、うわさでは英訳の方がはるかに読みやすいという。まあそれはよしとして、一作日話題にしたスーパースタジオ同様、『物の体系』も五月革命と同時期の出版である。やはりあの時期世界の知は権力をめぐりとてもラディカルになったのであり、その後の20年は世界は死んでいたのかもしれない。なんと言うことだろうか?僕等にしてみれば高等教育を受け始める頃から就職退職するまで世界はまったくクリエィティブではなかったということである。であれば、しかしこれから本当の時代が訪れるのだろうか?磯崎さんの『建築の解体』の復刻版への前書きで彼はフランシスフクヤマの歴史の終わり1989にはまったく賛同できない、歴史はこれから始まると書いてあるがそれは喜ぶべきことか悲しむべきことか?僕にしてみれば複雑な心境である。

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