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林節好調

三沢浩さんの設計した蔵春閣という建物が善光寺脇の城山公園に建っている。40年前の建物である。この建物をコンヴァージョンしようというのが3年生の最初の課題。今日は初日で現地調査。公園噴水前に集合。そこには林昌二の信濃美術館と谷口吉生の東山美術館も建っている。長野の名建築密集地である。
現調し、建物内に保存されていた青図をtaにトレースさせて解散。4時17分のアサマに飛び乗り東京へ。今日は先輩が日建をやめられるということで食事会。ホタルイカに8名ほど集まった。「信濃美術館のコンクリはまだ大丈夫みたいでしたよ」と言うと「そう、軒があるから」と林さんらしい。いろいろな部署の人がいて面白い。環境をやっている人が景観の話をする。都の景観審議会では絵画館、赤坂離宮、国会議事堂の背後に高い建物を作らない条例案ができたと説明。景観法の原稿を書こうとしている私には興味深いのだが、林さんがばっさりと切る。「東京の景観を悪くしているのは石原都知事でしょう。たいした収入もないのにバスや電車という公共のものを一企業の私有の広告でべたべたにするのはなんたることですか。恥ずかしい!!」林節の特徴は常に正論なのである。正論で少し人気のありそうな天狗を攻撃するのである。そこが痛快なのだろう。相変わらずである。

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