奇想
積読して読もうと思っていた辻惟雄の『奇想の系譜』が『奇想の図譜』というよく似た名前の違う本であることに4日前に気づき、奇想の系譜を再注文していた。それが今日同じ辻氏の『日本美術の歴史』と一緒に届いた。別に日本美術史の教科書のような本をは巷に沢山あるけれど、これは一人の人が書いた教科書なので筋が通っているような気がして購入した。奇想の系譜は20年近く前の文庫本化でオール白黒(カラー3ページ)そこでこのオールカラーの同じ筆者の教科書を片手に読むとうまく補われるわけだ。奇想の図譜を読むときにも丁度良い。さてこれで予習をして明日は朝バークコレクションを都美館に見に行ってこよう。
「明日は朝ちょっと上野に行ってくるよ」と行ったら「あらあたしも上野に用事があるのだけれど」と言う「書を見に行くの?」と聞くと「それも行くけれどバーク・コレクションを見に行く」と言うではないかそれでは一緒にとも思ったが、8時に行くと行ったら、「どうぞお一人で」と言われた。
四方田犬彦『日本の女優』岩波書店を読む。この間の『かわいい論』のかわいいと美しいの差が原節子と李香蘭を分析しながら語られる。その差は坂牛用語では妖怪と人間というところであろうか?