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大きいこと多いことの力

Photo.JPG

Andreas Gursky Greeley 2003 204×254 cm

これは少し前の日記にも書いた「ドイツ写真の現在」という国立近代美術館で行われている展覧会に展示されているグルスキーのグリーリーというタイトルの写真である、本物は畳一畳より大きい。この写真は典型的な数学的崇高さが示されている。
コラムで書いたが、カントは判断力で判定される4つの感情の中で、美、と善の伝達可能性は○、崇高性は条件付○、快適性は×としたが、この写真の前で心動かされぬものはいないという気になる。この展覧会を一回りして、美で確信の持てるものは一つも無い。一方崇高であれば数点思い浮かぶ。18世紀ならいざ知らず、21世紀においてはもはや崇高の方が普遍妥当性を持っているのではなかろうか?

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