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監訳書出版

2年前にホタルイカが竣工する頃だったと思う。ロンドンにいる辺見とメールのやりとりをしてフォーティーの『言葉と建築』という著書に興味がわき勉強会「A0」の教科書にしてついでに翻訳して出版したいと思った。そんなことをスチュワートさんに相談したら、鹿島の打海さんを紹介してくれた、ホタルイカのオープンハウスに来てくれた打海さんはフランプトンのアンソロジーを持っていてこれを訳しませんかと言われたのだが、フォーティーを訳したいと我が儘を言った。もちろん僕個人の意見でもなく、勉強会のメンバー全体もそんな意見だった。
それから約2年。10人くらいの人数で訳すことは知恵の集結でもあるけれど衝突でもある。その意味で監訳者の私の仕事は内容もさることながらこの衝突を回避しながら、集結の場を作ることであったようにも思う。
推薦の言葉を谷川渥先生に書いていただけたのは光栄の極みである。私の建築論は谷川先生の質料論に大きく影響を受けているし、そもそも私に建築への美学的視点を開いてくれたのは、谷川先生の数冊の著書であった。それを考えると自分にとってはこの書の完成は一つの節目という気がしないでもない。
どうにかこうにか出来上がったこの書が店頭に並ぶのは今日か明日か?
ちょっと高い本だが、内容はある。モダニズムを探求する人には必携の書。よろしくお願いします。大学関係者など購入希望者はご連絡ください。著者割引で買えますので。

無題-グレースケール-02.jpg

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