« 2005年10月 | メイン | 2005年12月 »

2005年11月30日

第8講 お題

今日のカントは手ごわいけれど分かった?あの理屈はカントを読むたびに頭の中で反芻してみて本当に僕の脳みそはそう活動しているだろうか、考えるのです。今朝も考えてました。

さてまあカントまで行かなくともあるいはカントをモデルにしても結構です。少なくとも3つの表象があなたの建築体験の中に登場したことはありませんか?知覚表象、想像表象、記憶表象。それは一度に訪れることもあるけれど、一部屋ごとに違うも表象が現われることもあるでしょう。いずれにしても、これら3つが一つの建築体験の中で登場した様を文章にしてみましょう。

2005年11月16日

第七講お題

18~19世紀はリバイバリズムの時代であった。一方しかしそこにはモリスのように未来の視点から現代の刻印こそが歴史であるという立場もあった。

そこで本日の質問は単刀直入に、あなたがヨーロッパ中世の街並みに建築の設計を依頼されたとしてあなたは歴史とどう対応するか、基本的な歴史への考えそしてそれを建築に応用するときの手法並びにそうした態度をとることの理由を述べよ。(1000字程度)

2005年11月09日

第六講お題

長野も急に冷え込んできました。東京と長野を行ったり来たりしている僕には、新幹線で長野駅に降りた瞬間ドキッとします。
今日の話は機能でしたが、その中でもポイントはなんと言ってもドイツ語で言う二つの機能です。

①sachlich ザッハリッヒ 即物的(物の成り立ちとしの合理性)
②zweckmassig ツヴェックマーシィッヒ 合目的(人の使用に対する合理性)

植物の形は機能的だというときは①だしこの建築は機能的だといったら本来は②です。しかし、そもそも生物学や物理学から輸入されてきた機能ということばだから建築では①の意味でずっと使われてきたのです。②の意味で使われたのは20世紀に入ってから。

さて今日のお題ですが、「ザッハリッヒだがツヴェックマーシィッヒではない。だけどザッハリッヒのここが素敵なので、最終的には魅力あるものだ。」というものを探し出して記してみましょう。

2005年11月02日

第五講お題

本日の話はかなり拡散しました。それだけ形の議論は建築において重いテーマだということです。
プラトンのイデア、形の裏を精神で読むこと。そしてアリストテレスの形相=形式+形。それに連なるルネサンスのネオプラトニズム。それから続くドイツの濃い理論展開。カントの形の重要性と形が精神の分類項目であること。ゲーテの自然界の形には原型があること。ヴェルフリンの形は擬人化して人間は感じ取ること。ヒルデブラントの形より空間が重要と察知したこと。なんていうドイツの議論の後20世紀は社会、技術、環境、意味なんていうものがへばりついてきました。
さてそこでお題です。
今日は選択式にします。
18世紀19世紀のドイツの議論。カント、ゲーテ、ヴェルフリン、ヒルデブラント。この4人の誰かを選んで、彼等の論旨を踏まえ、あなたの経験を語る。例えばヴェルフリンを踏まえ、あなたが建築を見たときの気持ちをあなたの身体感覚で語るという風に。