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高橋コレクション

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有楽町に行ったついでに事務所の平井さんに教えてもらった日比谷の高橋コレクションを覗いた。ここはある精神科医の個人コレクション。昔の三井銀行ビルの一部に間借りしているギャラリーだが再開発で12月19日でなくなってしまう。「【新しい】カオスラウンジ【自然】」というタイトルの展覧会が行われていた。日比谷シャンテのオフィス街から一歩入ると突如現れたドンキホーテのような空間がシュールである。フィギュア系の具象的なイラストが多い。場合によってはそれらが密実に描きこまれもはや抽象画というものもある。どうも僕は具象的な絵を見ていると何かを解釈することを強要される圧迫感を感じる。それって宗教画を見ているときとさほど変わらない。圧迫されるから嫌というわけではないのだが、その時の気分によっては面倒くさい。結局一つのイコンとして見えてくるのである。それに比べると抽象化されたものはこっちが勝手に読み込める自由度があるように感じる。読み込めるなんて言うと大げさでまあ壁紙のようなものである。あっても無くてもいい、気持ちの良い空気のようなものなのである。これもその時の気分によっては清々しいし、またある時は物足りない。

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コメント

高橋コレクション,たしか芝浦の方にあるTABLOIDというSOHOビルに移るのではなかったかと思います.

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