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肌色

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《陽光のなかの裸婦(試作、裸婦・光の効果)》
ピエール=オーギュスト・ルノワール
1875-76年頃 オルセー美術館
© Photo RMN/H. Lewandowski/digital file by DNPAC

リーテム東京工場を設計した時に外装の色を肌色にしようと思った。肌色というのは自然の色でありながらあまり建築には使われていない色ではないだろうかと思ったからである。しかしよくよく観察しているとコンクリートミキサー車とか生コンの工場などで肌色は使われている。しかしのっぺり使うのではなく数色のランダムで使えばもっと自然らしいのではと思い、リーテムでは肌色周辺の色を4色使った。
今日文化村でルノワール展を見た。ルノワールらしい豊満な女性ヌードを含めて人物の肌が気になって肌の色を見ていたのだが、どうも肌色というのは肌色を中心に濃淡の数色で構成されるものではない。肌の色とは肌色と赤と青と白で作られていることがわかった。静脈の青筋が網目のように入ると透き通った肌色の感じになる。白が入ると光あるいは本当に白い肌が生まれる。赤は白の強調になると同時に紅潮した頬の色である。という風に肌の色は肌色だけでは表現できないものであることがよく分かった。

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