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ピピロッティ・リストの毒

ある雑誌の現代アート特集の中に「『いま』を表現する、注目すべき作家たち」というコーナーがある。その中の一人にピピロッティ・リストが選ばれている。その雑誌によればリストは「ポップな毒を孕んだ、音と色彩の魔術師」だそうだ。原美術館で2月11日まで彼女の初の個展が行なわれている。雑誌で言われる『毒』という言葉は彼女の作るものの「極端さ」のことかな?と作品を見ながら思った。ガリバーが座るような普通の3倍の大きさのソファがあった。それに座ると自分が小人になったような錯覚を覚える。言われなければ通り過ぎてしまうような3センチ角くらいのテレビモニタが木の床に埋め込まれている。そのモニターにはリスト自身がもがき騒ぐ映像が映されている。またリストを一躍世界的に有名にした97年のビエンナーレ出品作品である、自動車のガラスを叩き割る、一見普通のワンピース姿の女性は思わず笑う。極大な椅子、極小のモニター、極悪な女、などなど。この手の「極端さ」というヤツは分かっちゃいるけど可笑しい。アートにおいてはありふれた手法なのかもしれないが。

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