エスキス模型
これは横浜のみなと未来地区のホテルがあるあたりの模型写真である。20年近く前にあのあたりにまだ建物が一つも無い頃、あの突端のホテルと会議場と展示場は日建内で社内コンペになった。3チームがそれぞれの案を作成。我々のチームの最終案がこれだったように思う。ここにくるまでにさんざん模型を作った。構造アドバイザーに木村俊彦氏が来られ打ち合わせを行なった。彼はよく「金さえかければできないことは無い」と言っていた。やはり構造の合理性とは経済性なのだろうとこの頃思った。我々の案は社内コンペに勝利したのだが、実施設計は違うチームがやることとなりホテルの形がだいぶ変わった。一昨日の講演会のために日建時代の仕事をひっくり返していたらこんな写真が見つかった。建築は基本設計一歩手前くらいの模型がいつも一番理想的でそれからそれを実現させるための様々な要件を形を壊さず入れ込んでいくのが大変なものである。