上海住宅事情
物の本によると、18世紀の後半から1940年代までに作られてきたlongtang houseと呼ばれる長屋が上海の伝統と西洋建築が混合された集合住居だそうだ、その一つのプランが上記のものである。日本では同潤会がコンクリート集合住宅の嚆矢であり20年代の後半であり、それに比べれば中国の多層型集合住宅の歴史は旧い。
日本の場合集合住宅の歴史はないから同潤会においてデザイン上の伝統と西洋の融合あるいは衝突ということは余り問題にはならなかった。一方中国ではこの融合変容が面白いようであり、その中でずっと維持された特徴は次のようなものだそうだ。
1) 集合住宅の周囲を囲う壁とゲート:やはり敵が多かったのだろうか?
2) 空間の階層性(道路、中央路地、小道、中庭、玄関):世界中ありそう
3) 南北軸:中国といえばという感じだが
4) 中央の道路とそれに垂直に交わるアレー(小路):この小道がいいんですよね
5) 複雑性(集住に学校やお店が交じり合う):確かに中国ではごちゃごちゃにいろんなものが混じっている
6) 様式(上記の特徴を備えると、建物は常に更新されるので様式は様々に成る):西洋みたいだ
7) ファサード(南北軸で南アプローチだから南ファサードが重要):これはあまり気付かないけれどどこでもそうか?