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みんなファッションデザイナーだった

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⚫️Le Corbusier, dress design, Forms et vie contained Mark Wigley White Walls , Designer Dresses MIT Press

マーク・ウィグリーの350ページの大部の書(White Walls , Designer Dresses)をとりあえず6人がかりでざっと荒訳を作り要約を作り読み合わせを終了。といっても全体の内容をラフに掴んだに過ぎないし、この本は10に分かれていてそれぞれが章(Chapter)ではなく場面(take)と付いている。つまりWhite Walls が現れる場面が思いつくまま書き連ねられているのであり場面と場面の間には関連性が必ずしもある訳ではない。言って見れば歴史の断片が散りばめられているのである。
白い壁とは言わずと知れたモダニズムの白い壁である。この壁の出処は19世紀のビクトリア朝時代の服装改革運動に端を発する。衣食住の衣の機能化が住の機能化を先導して機能化が装飾を剥ぎ取り、経済合理性を高め色の経済性としての白が生まれたというわけでわる。
この衣と住を結ぶ地点に実はムテジウスがおりムテジウスはモダニズムのスタート地点にいたものの、ペブスナー、ギーディオンというモダニズムのプロモーターは彼を抹殺して彼の知識を駆使してモダニズムを作り上げ、そして実は多色であったモダニズム建築を白として喧伝し、住が衣と密接に絡むことも隠蔽してしまったのである。実はムテジムスもヴァンデベルデもワーグナーもロースもホフマンもそしてル・コルビュジエも皆ファッションデザイナーでもあったのである。

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