哲学と建築の整合
言語論的転回以降の3つの転回の一つと言われている自然主義的転回の理解に信原幸宏『シリーズ心の哲学1人間編』勁草書房2004を読んだ。やや専門的すぎて話が込み入ってくるとわかりずらいが要は人間の心が心身二元論から解放され、科学の分析対象となってから(80年代くらいから)何が解明されてきたかが書かれている。茂木健一郎で有名になったクオリアの話も出てくる。
さて言語論的転回以降の三つの転回で建築の思想も分類できると踏んだのだが、どうもこの自然主義転回は誤解していたようである。これは哲学の意識の部分に哲学的特権を認めないということであり、科学で解明できるという考え方なのである。はてそうなると人工知能なども関連するが、そうしたことをベースに建築を考えている人はどこにいるのだろうか?世界のファブラボを探せばいそうだが、名前がうかばない。また野毛啓一は哲学を⒋象限に分けていた。実在軸と自然主義軸である。ここに当てはめるのも良さそうである。しかしそうなるとメディオロジーが抜けてしまうのだが、、、、メディオロジーは建築に直接的な影響はないとして、アルゴリズミックを自然主義に入れるという手もあるのだろうか????