« 人間も物も同等に扱うこと | メイン | シンゴジラ vs 市民 »

こっちが変わればいい

洗濯機需要が減って食洗機需要が増加した。だったら中古洗濯機を食洗機にコンヴァージョンすればいい。でも水の出し方だ、食器の並べ方だとか考えていると費用はどんどんかさむ。だから洗濯機を改良せず洗濯機に放り込んでも割れない食器を使えばいい。
建築も同じように考えてもいい。ホテルが多いからオフィスにとか、オフィスが多いから老人ホームにとかいう建築的要望をマジで受けているとどんどん金がかかる。だから壊しましょうという話になる。いやちょっと待って。壊さないで大した改良もせずにそのまま使えばいい。建築を変えるのではなく使う側が変わればいいというわけだ。ホテル→オフィスを考えるなら、もう大きな部屋で仕事をするのを皆でやめ、個室単位で仕事をすればいい。ただ入り口ドアを取っ払って、4室に1室くらいを壁とって打ち合わせコーナーにすれば出来上がりだ。オフィス→老人ホームというのもほとんど車椅子の方ばかりなのだから個室の仕切りも天井まではいらない。それも厚い布地でも問題ない。耳が遠い老人のプライバシーの建築的基準も健常者とは違うはずである。
建築は壊さなければ使えないという発想はやめた方がいい。建築を使う側が変わることだって十分考えられる。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://ofda.jp/lab/mt/mt-tb.cgi/8412

コメントを投稿