最初の一文
クリス・アンダーソン『TED TALKS—スーパープレゼンを学ぶTED 公式ガイド』日経BP社2016を読むとプレゼンで一番大事なのは話術でも声質でもボディーランゲージでもなく、それは話したいことを持っているということだという。若い頃初めての原稿を依頼された時に編集者に言われたのは「君に頼むのは君が書きたいことを持っているからだ」と言われたのを思い出す。
そしてTEDではそれをプレゼンの最初に15字で述べ、それを肉付けして最後まで主張し続けよという。それをスルーラインと呼ぶ。僕がアメリカの作文で教えられたことと同じである。それはパラグラフの最初のセンテンスにそのパラグラフの主張を一言でかくことである。そのセンテンスはトピックセンテンスと呼ばれる。書きことばでも話し言葉でも重要なのは最初の一文ということである。