Lima
メールでもらったLuisの電話番号の数字が一つ足りなくて繋がらない。あせってチリのディエゴにメールしたらもの3分で答えをくれた。無事つながり彼とあって昼をとってからダウンタウンのコロニアルスタイルを案内してもらう。Luisはカトリカ大学の先生であり、アーバニストであり、現在フランス語で都市のセグレゲーションのPh.D論文を書いている。話を聞くとほとんどそれは社会学である。
リマはその昔はラテンアメリカ全体の首都だったからだろうか、コロニアルスタイルの意味が他のラテンアメリカ諸国とはだいぶ違う。さらにスパニッシュはほぼ混血化しておりコロニアルへの愛着が強い。なんといっても驚きは多くのラテンアメリカ諸国ではコロニアルスタイルが20世紀初頭毛嫌いされたにも関わらず。40年代に行われたリマでもっとも大きなプラザ周りの国の建物のコンペで勝利した建築スタイルがモダニズムではなく、コロニアルスタイルだったということである。もちろんこのプラザ以外にもプレコロニアルスタイルが見受けられる。コロニアルスタイルの特徴は2階に付けられた木造のバルコニーである。このバルコニーが付けられた理由は以下のとおり。
ペルーでは建築の1階は多くアドビーで作られるのだが、地震の多いこの国では2階は軽くするために木軸となるケースが多く、そうすると日の強いこの国では夏の暑さ、冬の寒さにアドビーでは弱くなるのでダブルスキンにするのだという。もちろん他にも町とのコミュニケーションをとるなどの用途は様々あったという。
リマは人口1000マン都市であり、旧市街の人の量はラッシュアワーの新宿よりすごい。ルイスにカメラはしまっておいたほうがいいよといわれそうだなと納得するような喧騒である。