帝国
帝国主義が帝国を生み出すのは資本主義の原理である。しかし資本主義でもない国々が古来帝国となるのは人間の本能としての支配欲による。ということは人間は本来的に戦争をする運命にあるということである。しかしそれを抑制する倫理を持っているのが人間であるというのもまた事実である。
支配欲の帝国があり、帝国主義の帝国があり、昨今は国家を単位としない「帝国」があると言われている。これは経済的な帝国であり戦いをともなわないはずだが、未だに戦争が後をたたないのはなぜだろうか?それは帝国の原理ではない別の戦いの理屈があるということだろうか?
僕の興味は実は戦いの原理ではなく、宗主国は属国でどういう建築を作るかというところにある。属国の文化をそのままにするのか破壊するのかということである。ここには原理原則があり破壊し属国を宗主国のコピーとする方がが帝国は長持ちするのか?それとも放っておいて属国の地力の生命力を生かす方が長持ちするのか?その辺りが知りたいところである。