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ル・コルビュジエ

「坂牛。建築家として、ル・コルビュジエの建築の作品が世界遺産になった事に関して、FACEBOOKでコメントしてくれ。よかった、万歳報道ではわからない、プロのコメントが聞きたい」

友達からこんなメールをもらった。しかし僕も数十年前の卒業論文がル・コルビュジエについてだったくらいなので、ル・コルビュジエを客観的に見られる立場にない。また世界遺産の審査基準がどういうもの厳密にかわからないのでそれが妥当かどうかという質問にも答えられない。異国の世界遺産を見て、「嘘これが?」と思うものはよくある。でも僕が知らない目に見えない理由があるのだろうとあえて追求もしていない。またこの手のものに政治性が絡まないわけはない。

というわけでル・コルビュジエの複数の建物の世界遺産認定の妥当性について私にはそれを云々できない。

世界遺産ということを脇において、例えば、日本の中で20世紀に作られた建築物の中で国立西洋美術館の価値を日本の近代建築が成立していく上での一里塚として見るならば、その歴史的意義は確実に日本の中で10本の指に入るものと僕は思う。

もちろんル・コルビュジは世界の近代建築を完成に導いた建築家の中で、その言説と作品の意義から鑑み、その存在意義は5本の指に間違いなく数えられる。残り4人を挙げろと言われれば、ミース・ファン・デル・ローエ、フランク・ロイド・ライト、アドルフ・ロース、アルバ・アアルトをあげることになろう。

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