ラテンアメリカネットワーク
東大に移られた岡部明子さんを訪ね本郷へ。岡部さんは20年ごとに行われる国連ハビタットのアーバンアジェンダを作成する世界の委員200人の一人である。国連ハビタットとは世界の居住環境向上を考える世界機関で毎年フォーラムが行われ20年に一回大会が開かれる前回はイスタンブールで行われ、今年はエクアドルのキトで行われる。
というのは前段で、せっかくキトに行くので彼女はそこでプロジェクトを計画している。エクアドルの設計集団アルボルデの廃墟を改装した事務所に場所を作ってアビタットで紹介し、かつそこをハブにしてラテンアメリカで二つのプロジェクトネットワークを作ろうとしている。一つはスラムのソーシャライズ、もう一つは先住民とローカルな建築を考えようというもの。そこで僕、中川大起くんなども一緒になってラテンアメリカネットワーク作りましょうということになったのである。
そもそもラテンアメリカに本気で入って行こうなんていう人はアカデミックセクターのなかにはほとんどいない。理由の一つは言葉、二つ目は距離、三つ目は金にならない、しかし何より一番大きいのは日本のアカデミックセクターの上層部が留学した先が欧米であり未だに欧米コンプレックスなのである。簡単に言えば「知らない」のである。イングリッシュネイティブの国でイングリッシュでディベートしたってたいしてコミットできるわけでもないのいイングリッシュスピーキングの国が好きな日本人ってもう病気???
世界は広いということを知らしめるためにもこのネットワークを確立したく思う。頑張ろう岡部さん。