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東京の限界はどこに

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体が完治していない我慢の日々。都築響一の『tokyo style』ちくま文庫版2003(1993)をベッドから出られず眺めていた。氏の東京紀行としてはこれに続く(その間にも何かあるのかもしれないが)『東京右半分』ちくま書房2012を読んでみた。これは500ページを超え、カラー写真満載。ちくまで6000円という豪華本である。内容は超ニッチな情報に溢れている。この本のタイトルの意味は、東京の今面白いところはその右半分に偏っているという意味。曰く、エネルギッシュな街が生まれる要素はなるべく都心から近いこと、なるべく家賃や物価が安いこと。これを満たす場所は東京の右半分だと著者は言う。最初に地図が出ているが、「東京右半分」に認定されているのは一番左側で新宿区、そして文京、台東、荒川、北、足立、葛飾、江戸川、江東、墨田である。現在進行形の東京はこういうところにあるという。SOHOもイーストエンドもバスティーユもその昔はこんな場所だったと著者は言う。そうなのかもね。しかしニューヨークはすでにそんな若者が住み着く場所はマンハッタンの外になってしまった。東京ももはや右半分を飛び越えて、富士吉田あたりまで飛んでいくのかも。右半分でも十分高い。でも富士吉田まで行くともはやエネルギッシュ東京の香りは失せるのであり、、、

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