建築の設計をしよう
本日は修士論文、設計の発表会。毎年なんとなく思ってきたことだが、やはりその気持ちははっきりとしてきた。つまり、、、釈然としない。これは信州大学時代からか10年そう感じ続けている。
これはいい論文だと思えるものは設計がつまらないし、設計がいいと思うものは論文が意味不明となる。両方がそれなりの美しさを共鳴するようなものは残念ながら未だかつてない。一つ確実に言えるのはスタートが遅いということ。みなゼミで増やした知識を発揮させるべくテーマをなるべく遅く決めようとする。そうしたい気持ちは分からなくはないけれどそれも限度がある。だから設計にかける時間が1ヶ月ないわけである。そうするとみななにをするかというと建築の設計を諦めて、プレゼンテーションの設計をするのである。それももちろん修士ともなれば重要だけれどやはり本質ではない。今年の案の中では都市の迷路のようなコンプレックスの見通しについて4つのタイポロージーを設定して設計を行った渋谷のキューブが僕の興味を惹いた。都市は常に何かを開示してくれるそんな可能性を感じる案だった。