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姜尚中(『悪の力』集英社新書2015)曰く、悪は人間の自由から生まれると考える考え方がある。しかしこれだと自己責任論に帰着するという。カント的に考えれば、自由を律するのが理性だということになり理性があるから人間世界は無茶苦茶にならないということになるのだが、どうも現代はこの理性が頼りない。そこで違う考え方として、人間は常に死への願望とは破壊衝動があるという。破壊や死への願望とはある意味自暴自棄である。自暴自棄が悪を導くというのは理解しやすい気がする。この願望を食い止めるのは、では何なのだろうか?

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