東南大学のプライド
今日はアジア建築センターの開所式ということで一応日本代表としてスピーチをした。いったいアジア建築センターとは何なのか?ここに集まったのはわたしとインドのスニハル、MITのラディ・シーガル以外はみな中国人である。ということは中国建築センターではないのか?と思いたくもなる。中国人の新聞記者にインタビューされたので、そのようなことをやんわりと言った。こんごあなたはこのセンターにどのような貢献をするかと聞かれたので、アジアのアイデンティティーを欧米に訴えるだけではなく、アジアと欧米が何を共有できるのかを考えたいと述べた。またプレゼンではαスペースと題して、いかに建築、都市における公共性が大事かという話をして先日ベレンと見て回った建築を紹介した。これらの建物には実は全てアルファースペースが入っているのである。最後にパインギャラリーを見せて終えたのだが、このレクチャーはとても評判が良く。終わったらみなからとても刺激的で面白い話で勉強になったと言ってきた。MITのラディは主体ではないもの(α)が一番大事なものになるという逆転が素敵であると。リーはスタイルを追っていないところがいいねと言っていた。短時間のスピーチは焦点がはっきりしていることが大事であるということがよくわかった。勉強になった。いい気分で東南大学を後にした。
それにしても、昨日のシンポジウムと言い、今日のアジア建築センターといい東南大学の建築ファカルティは自分たちが中国建築を背負って立つという恐ろしいほどのプライドがある。中国一古い大学という誇りからだろう。東南という大学名の字はなんと王羲之が書いたのだそうだ。