セバスチャン・サルガド
セバスチャン・サルガドという写真家がいる。ブラジル生まれで、サンパウロ大学で経済学修士をとり、政治的な理由でパリに移り住む。その後写真に目覚め、写真家に転身する。そしてアフリカを撮り続け、ラテンアメリカに戻る。
ブラジルという国がポルトガル人が連れてきたアフリカ人奴隷をオリジンとした国ということもあり、アフリカはとても親しめる国だったようである。しかしそこで見たものはとてつもない貧困だった。消費社会が地球の住民たちをものすごい規模で搾取して、貧困に追いやっている。サルガドは語る。
ポスト消費社会という言葉があるが、資本主義が回っている限り、消費社会は消滅しないし、それが世界に格差を生むことも排除できない。サルガドの写真は強烈にそれを伝えている。