男女性問題
建築の男女性問題の起源はセックス(生物学的性)であった。例をあげれば雄々しい形と優美な形の建築を男っぽいとか女っぽいとか呼ぶ習わしがあったのである。しかし問題はジェンダー(社会的性)に及ぶ。男は仕事、女は家事などのジェンダーに即した建築というものいろいろと生まれてきた。ついにはセクシュアリティ(性的志向)に影響される建築というもの生まれてきた。ムーアの自邸などが典型てきである。こうまで幅が広く奥が深いともはや限定しないと全ては語れない。
ところでその昔2丁目によく飲みに行ったものである。この本はゲイである著者砂川秀樹氏が東大に提出した博士論文を加筆修正したものである。よって概念規定がとても正確で勉強になる。例えばゲイが行くゲイバーとノンケが行くゲイバーは呼び名も違えば中身も違う。それは想像に難くない。僕はゲイではないから僕が行っていたバーは後者である。それは「観光バー」と呼ばれるのだそうだ。そうだったんだ!なんていうことを今更知った。さて2丁目独特の建築というものがあるのだろうか???