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ついにVILLA20に入った

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アルゼンチンのスラムはVILLAという名で呼ばれる。ブエノスアイレスには30近くのVILLAがあり、それぞれ数千人から数万人の人が住む。今日の朝われわれのワークショプの対象であるVILLA20に日本チーム12人、ある全チーム30人がバスをチャーターして向かった。市の中心から約30分で到着。市の職員の方の説明を聞き実際にこのVILLAの中を大体一周した。VILLAの中は想像以上に劣悪な生活環境だった。大体のことは東京でやったWSで知っていたが、排水が悪くて水たまりが多く不衛生。そこにでかい犬が山ほどいて糞があちらこちらにほっとかれている。糞を踏まずに歩くのは不可能なくらいである。もともと平屋だった建物が流入す人の増加で2階、3階、4階、5階と積み上がりさらに小さな路地にオーバーハングしてしまいには全く光の入らない路地ができたりする。建物はすべてセルフビルドでほぼ統一的なデザイン。コンクリートの柱梁にレンガのインフィルである。これが最も安い施工法ということで自然と統一感のあるものになっているのが不思議である。残念ながら撮影は危険なのでできなかったが、見ると聞くとでは大違いとはこのことだった。予想外といえば、住んでいる住人は実に人懐こく合う人合う人「オラ」と声をかかけてくるのには驚いた。一緒に行ったロベルトはこんなことは市内では起こらない。VILLAの人間は作法を知らず危険だという先入観は破られた。彼らはもはや普通の人より礼儀正しい。と言っていた。
このスラムのエッジを改良して、周辺の一般街区と接続してスラムを社会化するのがこのWSの課題。大学に戻り最初のコンセプト作りを7つのチームにごとに行う。議論は夜まで続く。

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