コールハースの要素本
日建をやめて住宅を作り始めた時に考えたことは、構造的な部位では無い建築要素で最も重要なものを抽出してそれを建築のテーマにしようということだった。そこで浮上したのは開口部。開口部は最も使う人との関係が強いと思った。それ以来建築の構成要素に興味があり、前期の集合住宅課題で私の班は地域の人が集う「屋根」と住人が会話する「廊下」と周囲に呼応した「窓」を設計することを課題とした。
そしたら先日後期の課題を議論していて高橋堅さんがコールハースの建築の要素本が面白いというので買って眺めている。15の要素の系譜学である。その中には屋根も廊下も窓も含まれている。おそらく殆どハーバードの学生が作っているのだろう。内容はそんなに新鮮とも思え無いし、言葉の水準がめちゃくちゃだけれどちょっとしたアイデア集として使えるかも。