成長して生きながらえる家
安田幸一さんが林さんの自邸を引き取られてから2年ほどたつ。最初はぼろぼろだったそうだが、内装や設備を全面改修して新たに生き返って住まわれている。前から見せてくださいとお願いしていて本日その願いが叶う。実は日建時代に何度かお招きいただきお食事をご馳走して頂いたりしたことはあるが、さすがに上司の家(中高大の先輩でもあるが)だから入るのを遠慮した場所もあるし、聞きたくても聞けないこともあったのだが今日は安田さんにいろいろ質問させていただき、4年にわたるスケッチの束も見せていただけ、いろいろな発見があった。この建物の一番の特徴はやはり増築のなかで生まれた空間の妙である。建物が成長するとはこういうことを言うのだろう。