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消滅可能性都市

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元総務大臣の増田寛也『地方消滅』中公新書2014が2015新書大賞となったのんで読んでみた。896の市町村を消滅可能性都市と断定したあの本である。消滅可能性都市とは若年女性人口変化率が―50%を上回る都市を指している。若年女性とは出産可能性の高い20歳から39歳までの女性を指している。さて本書には全国の市町村のこの若年人口変化率の表が掲載されておりこれを見るとええあの都市がこの都市と同じ????とびっくりする。

たとえば

① 母の生まれた青森県十和田市も父の生まれた青森市もどちらも消滅可能性都市。青森で最も若年女性人口変化率(以下Jと表記)が低いのは観光地奥入瀬渓流のあるおいらせ町(―36.6%)。その次は原子燃料サイクル施設のある六ケ所村(-43.7%)である。
② 茨城県で僕らが小学校再利用計画を行っている茨城町では-41.2%この数字はやはり街づくりのお手伝いをしている八潮市(-42.5%)とあまり変わらない。ちなみに茨城県でJが最も小さいのが東海村(-14.1%)というのも皮肉なものである。
③ 東京は減らないだろうなんて安心しているとさにあらず。豊島区は-50.8%で消滅可能性都市である。
④ 工場再生を行っている富士吉田市は-58.1%とかな大きい。知覚の河口湖町は山梨県では-26.8%と山梨県では2番目にいい成績なのはやはり観光産業が根付いているからか。この数字は軽井沢(-33.0%)よりもいい。
⑤ 昔幼稚園を設計した富士市は-35.7%で静岡県ではいい方である。工場が多く子供も多い町だった。軽井沢はこの数字よりよく、さらに河口湖はさらにいい。富士山の力は大である。
などなど、人口動態は地方の将来をかなりの確率で言い当てそうである。もちろんそれをもとに対策を練ることでこの数字は変えられるもの。政治がそれを意識するかどうかである。

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