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パブロ・エルゲラ秋葉美知子他訳『ソーシャリー・エンゲイジド・アート入門――アートが社会と深く関わるための10のポイント』フィルム・アート社2015(2011) を読むと『関係性の美学』に始まる新たな社会的アート活動がどこまで来たかが分かる

曰く

トレスのインスタレーション・・・・ティラヴァーニャの食事を共にする行為のような「関係性の美学」に関連するほとんどの作品、この種の参加はたいてい、あるメディアの実行・・・とか、開かれた社会的環境で作品に自由に加わる・・・といったものだ。SEA(ソーシャリーエンゲイジド・アート)は・・・参加型プラクティスの精神を受け継いでいるが、・・・むしろ他社の参加を促すためのプラットフォームやネットワーク形成に重点が置かれ、それによってプロジェクトの効果が・・・長期間続くことをめざしている。(p47)

というわけでより一層アートのアウラをかなぐり捨てて、社会貢献活動へと前進している。よってこの活動をアートを除いて、ソーシャル・プラクティスとも言われる場合もあるようである。

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