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骨のある施主

一昨日の図面チェックで30項目ぐらいは未定のことがあると分かり、今日の打ち合わせはそれを1からつぶしていきたいのだが、クライアントのボスはそう簡単には決めてくれない。それぞれの思想的根拠にまで遡りそして判断を下す。さっさとその根拠にたどり着ければ問題ないが、それを探す作業から始まるので横道から横道へとそれていく。4つくらいきめるのにはや3時間。気が付いたら夜である。こういう彼の体質は別に今に始まったことではなく初めて会ったその日から彼の思想を滔々と聞かされた記憶がある。とは言え実施設計の詰めの詰めで9月頭に公告という状況を鑑み、こちらに協力的にものを決めてくれるのではという淡い期待もあった。でもそれは見事に打ち砕かれ、「今日決まらなかったことは現場でね」という軽いノリでとりあえず終わる。
焦りとちょっとした憤りもあるものの、何かをなす人ってこういうことだよなと思い、改めてこの施主を尊敬した次第である。

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