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良書を読むべし

先日コンピューターが熱暴走してバックアップを取り忘れていた10個くらいのファイルが他界した。その一つに蔵書リストがあった。前のコンピューターに2011年春までものがあったので、ブログを見ながら復旧作業をした。夕刻2013年の春までの2年分を復旧し、残りは週末やることにした。
復旧しながら思うのは「あれ?こんな本読んでいたっけ?」と驚く本が多いということである。タイトルを見ても内容が思い出せず、ブログに書き記していた荒筋を読んでおぼろげにその本のことが思い出されるのである。そしてそういう印象に残っていない本に限って大したことが書かれていない。いや、正確に言うと「自分にとって」大したことが書かれていないものである。となるとそんな本を読んだ時間はほとんど無駄だったということにもなる。これが名著であれば自分にとって大したことが書かれていなくてもそれを手に取って目次を眺め著者の文字の流れを追うだけでも意味はある。しかしそうでない本であれば本当に時間の無駄である。そういう目で二年分の本を振り返ってみると実に時間の無駄となる本をたくさん読んでいたことに気づかされる。そしてその種の本は新書が多いということも分かった。
本屋に行くと分厚い単行本はつい忙しさにかまけ敬遠し、とっつきやすい新書を手にすることが多いのだが、これは気を付けた方がいい。長い目で見れば新書はかなりの良書でなければ体には残らないようである。残りの人生本読む時間も貴重である。乱読は避けるべし。
コンピュータークラッシュのおかげで大事なことに気づかされた。

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