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日本の写真

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栗生田弓・小林杏編著『1985/写真がアートになったとき』青弓社2014を本屋で見たときに1985に何があったのか?と気になった。読んでみるとその年につくば万博があり、その博覧会用に「つくば写真美術館」なるものが作られたということがわかる。そしてその美術館設立を契機に日本では写真がやっと美術品になっていったということのようである。
もちろんそれ以前に細江英公は70年代の初頭に銀座のギャラリーでオリジナルプリントを販売し75年には西武美術館が「日本現代写真史展」が開かれているのだが、まだ助走だったのだろう。それにしても写真家のオリジナルプリントが価値を持ち出したのが70年代以降だというのはちょっとびっくり。加えて写真に対しても先見の明があったのが西武だったというのにも改めて驚かされる。

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