イージーな時代にはいい加減うんざりしている
田口淑子編『All About Yohji Yamamoto from 1968山本耀司モードの記録』文化出版局2014の中で山本耀司が若者批判をしている。僕は若者批判が嫌いで「今の若者は、、、」という大人は先ず自分を見ろと苛立つことが多い。でも山本耀司が言うのならいいかなと思うわけである。彼は川久保玲の言葉をひいて「イージーな時代にはいい加減うんざりしている」と言う。僕もそう思う。何でもかんでも分かりやすいことに流れるこの時代って何なんだよと言いたくなる。僕の場合は若者批判ではない。大人批判である。政治も経済も社会もとにかく分かりやすく儲かりやすくステレオタイプな是に向かってどんどん動いていくこの無批判なイージーな時代にはもううんざりである。もっと物事を根源的に考えるような教育、創造、生産と言うようなものが必要なんだと思う。