ある国の環境汚染度とその国の所得の関係を調べた統計データーがある。それによると国民一人当たり年収が8000ドルを超えると環境への意識が芽生え環境が改善される。これを調べた経済学者サイモン・クズネッツにちなみこのグラフを環境クズネッツ曲線と呼ぶそうだ。ところが最近の研究において二酸化炭素排出量に関して調べるとその変曲点は年収30000ドルのところにあるそうだ。目に見えぬ二酸化炭素に対しては反応が鈍ると言うことなのだろうか?
(ソニア・アリソン土屋昌子訳『寿命100歳以上の世界』阪急コミュニケーションズ2013より)