« 留学生試験無事終了 | メイン | 日本全国節分デモ »

フルシチョフの建築

昼から翻訳会。今日は第5章コンクリートと政治。コンクリートが社会主義国でどのように扱われていたかが詳述される。彼らは徹底した合理化で国を作ろうとしており、そこでコンクリートの安さが注目され、更に品質管理の点からプレコンの研究が進む。フルシチョフはその昔建設現場で働いた経験をもとにプレコンを利用した規格化建築を提唱する。そのためにスターリン時代の新古典主義(これもプレコンでつくられていた)を廃止して装飾をはぎ取った。さらに数十あった建築規格を合理的ではないとして一つにせよと指示したとのこと。社会主義建築と言うのが中国でも大きなジャンル(スタイル)として議論されるのはまさにこういう政治的介入があるからなのであろう。考えてみれば社会主義国ではすべての社会資本は国の物なのだからこれほど国家を体現するメディアは無いわけである。しかし正直言うとそのあたりのソ連の建築は全く知らない。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://ofda.jp/lab/mt/mt-tb.cgi/6823

コメントを投稿