男手一つで娘を育てる話
小説はあまり読まないけれど、疲れた頭のエンジンをかけるために積んである。そんな一冊藤野恵美『ハルさん』(2007)創元推理文庫2013。土日ともに大学で過ごした疲れた体には丁度いい。妻を亡くして男手一つで育てられた娘が結婚して終わると言うテレビドラマにありそうな話。一章ずつが娘の幼稚園、小学校、中学校、高校、大学時代と言う紙芝居のようなストーリー展開である。それぞれの時代におこる事件やら娘のしぐさやら考えることがわが子のそれにもちょっと似ているところが面白いやら懐かしいやら。