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平野敬一郎の分人論

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夕方久しぶりにあさまに乗って小諸へ向かう。車中読みかけの鈴木弘輝『つながりを探る社会学』NTT出版2013を読む。人のつながりを生むコミュニケーションとは何か。そしてそのコミュニケーションによって喜びを生むとはどういうことかを探求している。その中で紹介されている平野敬一郎の「分人論」という概念が面白い。これは「個人」という概念に対立させたもので、個人とは個の一貫したアイデンティティを保つものであるのに対し、分人とはアイデンティティの一貫性を意識することなく、状況に応じて発露する自分を否定しないと言う立場である。著者はそうしたあり方がコミュニーケーションを豊かにすると指摘。分人論はいい加減と批判されそうな考えにも見えるが僕はアイデンティティと言うものをあまり信じていないので賛同する。夜小諸で商工会議所の方とお会いして夕食。

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