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やっぱり資本主義って問題だよな

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保坂和志の小説を一時期読んでいた。とても心地よかったので『考える練習保坂和志』大和書房2013を読んでみたらやはり気分が良くなった。そしてなぜだか言っていることが大半配偶者と同じ。まるで配偶者が横でしゃべっているようである。たとえばスマホについて保坂はこう言う「ケータイにしたって普通のケータイは無くなりつつあって全部スマートフォンにさせようとしてるよね。でも、それって誰も望んでないじゃない。みんな望んでもないことをどんどん押しつけられている」。あるいはパソコン「Eテレみてたらさ使い方の講座をやってて、講師が、これ便利でしょ、これ速いでしょ、効率的でしょ、って言うわけだよ。それがどうしたんだよ。そんなこと、ハイデガーの前で言ってみろって言うんだよ。人生は便利と効率と速さかよっていう。人生っていうのは成長と深みだろう。そのために生きてるんだよ」。配偶者がこう言うと、前時代人が何か騒いでいると思うのだけれど世の中にはそういう人がいるわけだ。そして僕は85%くらい彼らに賛成である。そしてその原因は何なのか?僕は資本主義がその一因であるといまさらながら感じている。
資本主義というものは僕が子供の頃は資本家が労働者を搾取するということが一番問題だった。まあ今でもそういう側面が無いとは言えないけれど、今はもっと問題なことがある。それは作る以上消費しないと作る経済がストップするという点である。だから何が起こるっかというと、ケータイは何か新しい機能を付けて(不必要な)買い替え(消費)させようとする。コンピューターもハードソフトともに、微差を針小棒大に騒ぎ立て消費させようとするわけである。ビルゲイツがなぜ毎年世界の億万長者1位になるのか皆は不思議に思わないといけないし、阻止しないといけないと僕は思う。


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