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ゆっくり生きましょう

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今朝の朝日新聞の朝刊に本川達雄東工大教授のコメントがオピニオンの欄に載っていた。本川さんと言えばベストセラーとなった『ゾウの時間 ネズミの時間』の著者である。すべての動物の生きている間の心拍数の合計は同じなど、生物学的な統計から種によって流れている時間が異なるということを言っている。
そんな本川さんが現代社会に流れる時間についてこう言う。
「現代人と言うのはエネルギーを大量に消費することで時間を買い取っているんだと思います」。飛行機しかり、パソコンしかり。人間が扱うものがモノから情報になればますます速さに歯止めがかからなくなるというわけだ。しかしその速さは人間が普通に扱えるものを超越している。そして話は人間の生命にまでおよび、医学の進歩は人間をどんどん長寿命化させている。生殖活動が終わってから何十年も生きる生命体は異常。これはもはや「べらぼうなエネルギーと技術が生み出した人工生命体」だと言う。
仕事をしなくていい日には人間の普通の速度に戻りなさいと提言している。

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