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ヒートブリッジを減らす構造

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昼から構造の梅沢さんのオフィスと自邸の見学に出かける。できた時から一度拝見したかったのだがやっとチャンス到来。今回も秩父セメント工場に続いて今本先生の授業の一環で拝見できることになった。オフィスは意匠設計がアーキテクトファイブで自邸は椎名英三さん。空間の作り方にそれぞれの味が出ていて素敵だ。
学生の見学会なので梅沢さんが丁寧な説明をしてくれた。僕は最後に二つ質問をした。一つはなぜ鉄を構造として選んだのか?二つ目は面材の可能性とは何か?
その答えは、どうも面材を選ぶというのが先にある。線(柱や梁)は意匠では不要なものだけれど、面である床や壁というものは意匠の不可欠な要素。だから面で構造を作れば意匠と整合する。というのが梅沢さんの主張。そこで世の中の構造部材を考えてみると比較的コンクリートも木も面として使うことが多く。鉄だけが未だに線として使っている。そこで鉄を面として使うことを考えた。というのが質問へのメインの答え。そしてそれをメンテフリーで200年持つ建築にしようと考えた末にコルテン鋼の殻となったとのこと。明快な説明である。お見事。

まあこういう根源的な受け答えとは別にやはり技術的なことはいろいろ気になる。暑さのことを聞くと二つ目に作った住宅ではヒートブリッジを作らない構造にしたのだとスケッチを描いてくれた。

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