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胡錦濤路線の継続が及ぼす影響


やっと最後のc入試が終わった。明日学長との会議が終われば今年度の入試業務は全て終了。私大の入試はとにかく大変だ。その仕事がすべて主任マターだというのも辛い。信大時代は入試委員という役があったのだがここでは主任が入試の責任者。入試は失敗が許されないから気を張る。
帰宅してだらだら読んでいた沈才淋『大研究中国共産党』角川新書2013を読み終える。習近平就任の前段としての薄 熙来の失脚劇が、彼の打黒唱紅(中国共産主義の原理的な復活)を阻止するためのモノであったことを知る。これによって胡錦濤の社会主義市場経済は継続され未曾有の経済発展はおそらく継続し、世界は中国から多くのことを見習うことを余儀なくされる。これは何を意味するのだろうか?社会主義市場経済成功の最大の原因は優秀な少数の集団独裁体制にあるのではないか?中国では習近平を含む7人の政治局常務委員が意思決定すれば物事は進む。決定から行動まで時間がかからない。これは日本の企業、あるいは大学などにも大きな影響を及ぼすような気がする。つまり私企業、私大の取締役会、理事会での決定が社員、教員などの合議を得ることなく、アクションプランとして進められる可能性が高くなると言うことである。これにはメリットデメリットがあるのだが、中国の成功はこれらを正当化していくはずである。

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