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武道館で発見を!

意匠論の最後の講義はレポートの出題をして終り。昨日から何をレポートしてもらおうか考えた。拙著『建築の規則』ナカニシヤ出版2008を教科書にしているのでレポートは何か建築を選んで批評してもらうのだが、では何を?
批評と言っても学部3年生に高邁な思想を語っていただいてもこちらは疲れるだけそうなのですごーい現代名建築を選んでも間違いそうである。もっと身近などこにでもある建築を観察してどこにでもなさそうなことを発見して欲しいと思うわけである。
そこで最初に頭に浮かんだのは「自分の住まい」。しかしそれだとよほど素晴らしい文章を書いてくれないとこちらは何も分かりそうもない。
次に浮かんだのは理科大九段校舎。これは結構いけると思った。でもここはさすがに僕も連日使っている建物だから微に入り細にわたり知っている。彼らの発見が新鮮に映らない可能性もある。
「うーん」研究室で外を見ていると正面に靖国の鳥居、目を左に転じると「あった。武道館。これにしよう」。ネット情報禁止、図面や山田守の他の作品の図版は本のコピーのみ許可。他の図版は全て自ら出向いて自ら撮った写真のみ許可。山田守解説書や雑誌の説明などには絶対に書いていないようなことを自ら発見してきて下さいと課題説明。
さてどんな答えが出てくるか?面白い発見を伝えてくれたらそのレポート持って僕も見に行こう。

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